羊土社のライフサイエンス最新トレンド、腸内細菌叢のバランス異常(dysbiosis)と疾患【前編】
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-9 7:00)
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消化器はその名の通り食物からの栄養素の消化・吸収・排泄にかかわる器官である。小腸・大腸などの下部消化管には無数の腸内細菌が常在し、食物繊維などの難消化性多糖の分解、胆汁酸の変換・抱合による脂肪吸収の促進、ビタミン・アミノ酸などの産生を介し、宿主の栄養環境をサポートしている。また、短鎖脂肪酸や二次胆汁酸、一部のアミノ酸などは宿主の腸管上皮細胞や免疫細胞に働きかけ、宿主消化管の恒常性を制御している。そのため、腸内細菌叢のバランスの乱れ(dysbiosis)はさまざまな疾患のリスクに直結する。例えば、抗生物質の乱用によるdysbiosisは偽膜性腸炎などの消化管感染症のリスクを高める。また、下部消化管に慢性炎症をきたす炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)や、腸の知覚過敏により腹痛や下痢などの消化器症状をきたす過敏性腸症候群など多くの消化管疾患で腸内細菌叢が乱れていることが報告されており、疾患の発症・増悪化とdysbiosisの関連が強く疑われている1)。腸内細菌叢の乱れは下部消化管以外の消化器官(上部消化管、肝臓、膵臓など)の疾患への関与も報告されているが、本節では主に下部消化管疾患に焦点を当てる。
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セルファイバ、台湾Locus Cell社と細胞医薬の開発に向け協業を開始
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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スタートアップのセルファイバ(東京・江東、柳沢佑代表取締役社長、安達亜希代表取締役)は、台湾Locus Cell社(楽迦再生)と協業を開始すると発表した。2023年6月5日、台湾にて調印式を行った。セルファイバは、髪の毛ほどの太さの中空チューブに細胞を封入する「細胞ファイバ技術」を持つ。Locus cell社は、細胞医薬の開発製造受託(CDMO)事業を台湾で展開しており、現在、GMPグレードの工場を建設中だ。今後、両社の強みを組み合わせて技術協力を行い、GMP対応の細胞医薬の量産につなげたい考えだ。
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ノイルイミューンが上場前説明会開催、PRIME技術の競合優位性などアピール
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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CAR-T細胞療法など新規がん免疫療法を開発するノイルイミューン・バイオテック(東京・港、玉田耕治代表取締役社長、以下ノイルイミューン)は2023年6月7日、東証グロース市場への上場に際し、上場前説明会を開いた。同社は同月28日に、SMBC日興証券を主幹事として上場を予定している。
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編集長の目、日本版CDCを創薬加速につなげるには?
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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国立感染症研究所(感染研)と国立国際医療研究センター(NCGM)を統合し、感染症などに対応する新たな専門家組織を創設するため、国立健康危機管理研究機構法などの関連法が、2023年5月31日、成立しました。新たな専門家組織として創設されるのは「国立健康危機管理研究機構」。米疾病対策センター(Centers for Disease Control:CDC)を参考にしていることから日本版CDCとも呼ばれています。同機構は厚生労働大臣の監督権限で運営される特殊法人となり、理事長は厚労大臣が任命します。
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厚労省有識者検討会、課題整理も多くの議論は他の会議体に委ねる
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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厚生労働省は2023年6月6日、第13回目となる医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会を開催。報告書案を基に議論が行われた。報告書案は第1章で「現下の課題」を整理し、第2章で「対策の方向性」を示す構成となっており、それぞれ(1)後発医薬品を中心とする安定供給の課題、(2)革新的医薬品に関する日本企業の創薬力と日本市場への導入の課題、(3)日本の医薬品流通慣行の諸課題──の3つに整理。様々な制度や施策にまたがる諸課題を整理した内容となっている
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MabGenesis、共立製薬とイヌ用の抗体医薬品を共同研究へ
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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ヒト・動物用モノクローナル抗体医薬品の開発を手掛けるMabGenesis(横浜市、新庄勝浩代表取締役)は2023年6月7日、大手動物用医薬品メーカーの共立製薬(東京・千代田、?居?章代表取締役社長)と、イヌ用モノクローナル抗体医薬品について共同研究契約を結んだと発表した。
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NITEなど8機関、CO2固定微生物の利活用プラットフォームを構築へ
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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製品評価技術基盤機構(NITE)、東京大学、京都大学、茨城大学、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、国立遺伝学研究所(NIG)、情報・システム研究機構のライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)、およびスタートアップのbitBiome(ビットバイオーム、東京・新宿、鈴木悠司代表取締役社長CEO)は2023年6月1日、水素酸化細菌や嫌気性酢酸生成菌を中心にCO2固定微生物を探索したり遺伝情報を集めたりし、利活用に向けたプラットフォームを構築すると発表した。NEDOの「バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」プロジェクトの一環として実施する。
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ベンチャー探訪、Red Arrow Therapeutics、難治性がんに蛋白質封入ミセル製剤を開発
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-8 7:00)
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Red Arrow Therapeutics(レッドアローセラピューティクス)は、pH応答性のあるナノミセルに蛋白質を封入した薬物送達システム(DDS)の実用化を目指すスタートアップだ。免疫チェックポイント阻害薬が効きづらい難治性がんを対象に、インターロイキン12(IL-12)を内包したミセル製剤の開発を進めている。宮崎拓也CEOと東京大学大学院工学系研究科のHoracio Cabral准教授が2021年8月に共同で設立した。
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『さつき会ブログ』5月更新のお知らせ
from さつき会〜東大女子ネットワーク・コミュニティ〜
(2023-6-7 10:16)
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イベント委員会さつき会ブログチームから『さつき会ブログ』5月更新のお知らせです。
5月の更新は次の5件でした。
★「市街地で安心なハチミツ作り」:私の愉しみ ★「春の植物園散策」:イベントだより ★「それほど敷居の高くない着物の楽しみ方」:私の愉しみ ★「心の豊かさをたどる道のり(1)」:会員の活動 ★「みぽりん 山形ツアー’23」:会員の活動
下記URLから是非ご覧ください。 https://satsukikai-joho.fc2.net/
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島津製作所、マルチプレックスPCR法の拡張技術有する米ChromaCode社にCVCが出資
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-7 7:00)
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島津製作所は、2023年6月7日までに、同社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future Innovation Fund(FIF)」を通じて、遺伝子検査向けのマルチプレックスPCR法の拡張技術を有するスタートアップの米ChromaCode社に出資した。今回の出資は、FIFにとって1号案件となる。
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